己書(おのれしょ)とは己(おのれ)の書
読み方の通り、自分だけの書という意味です。
描き方に簡単なコツはありますが、絶対にこうしなければいけないなどと云うルールはありません。描き方にとらわれることなく、自由に自分の世界観を楽しく表現することができます。
己書に上手い下手は関係ありません。楽しいと感じながら描くことが何より大切です。
字や絵が苦手な方でも、味のある書が描けるようになります。
デジタルが主流の現代ですが、温もりのあるコミュニケーションツールとして、人との繋がりや絆が深まります。
己書のはじまりを紹介
日本己書道場は、2012年に日本己書道場総師範 快晴軒天晴(あっぱれ)/本名 杉浦正 により開設されたものです。
1970年代後半よりデザイナーとして活動していた杉浦は、自らの書を「心を映す我流の書であり、唯一無二の己書」と語り、創作活動のみをしていましたが多くの門下生希望の声に、己書を描く道場を開きました。
2021年9月には、31期生までの師範の数は1,600人を超えて己書全体規模は超拡大しています。己書道場とは、この筆文字文化や書く楽しさを世界に拡げる活動なのです。
頭に浮かんだイメージを正直に形にしていく己書
己書ではルールというものがありません。己がありのまま描くものが正解なので、上手い下手に囚われる事はしなくていいのです。
では何故稽古をするのか?それは自分の頭に浮かんだ世界を描く作品に近づけていくためです。
コツを掴むことが出来れば誰でも描けて、字も絵もコンプレックスを持っていたとしても、いつの間にか自分だけの味わいのある書が描けてしまいます。
師範をしている私も、最初は「下手だけど自分だけの味わいのある時や絵を描いてみたい!」という想いではじめて今に至っています。
己書を活かす先は無限大!
己書はあなたの趣味の一つとして楽しめますが、この表現技法はお仕事にも活用できます。お店で使うポップやチラシ、看板などに見る人に向けた訴求方法としてはインパクトのある表現となります。
また企業様から己書を使った看板やパッケージデザインに活かすなど作成のご依頼もいただくことがあります。
- メニュー表
- 看板
- 壁画
- 挨拶状や季節のお手紙
このように、己書は場所を選ばず様々なシーンで活用することが可能なのです。